全国屈指の特急列車高頻度運転路線である北陸本線では、485系による国鉄時代からの「雷鳥」「しらさぎ」「加越」に加え、「かがやき」「きらめき」「スーパー雷鳥」も登場。さらにJR西日本オリジナルの681系が「スーパー雷鳥(サンダーバード)」としてデビューした。大阪-札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」も運転される一方、かつて優等列車に活躍した475系や419系は、普通列車「タウントレイン」として運用されていた。
(1992年〜1995年撮影)
北陸本線
富山駅
次々と姿を見せる特急「雷鳥」「しらさぎ」の終着・始発駅。「スーパー雷鳥宇奈月」は富山地方鉄道・宇奈月温泉駅まで乗入れる。「タウントレイン」に使用される419系は、かつて寝台特急や「雷鳥」などで活躍した583系からの改造車。中間車に運転室を設置したクモハ419形・クハ418形はその外観から「食パン」と呼ばれた。急行形475系と、同形式をベースに新製車体に載せ替えた413系もローカル輸送に従事。後に富山ライトレールに移管される、直流電化の富山港線にも入線した。高山本線には、JR東海のキハ85形による特急「(ワイドビュー)ひだ」が、名古屋から直通。普通列車にはJR東海とJR西日本車両の混結編成も見られた。
金沢駅
撮影前年の1990年に完成した高架駅に、東から特急「かがやき」、西から「雷鳥」「スーパー雷鳥」「しらさぎ」が発着。その一部は、この年和倉温泉駅まで直流電化され、キハ58系の急行「能登路」も残る七尾線に直通する。普通列車には、183系800番代に改造された485系の交流機器を115系に取り付けて誕生した、415系800番代が使用される。
福井駅・武生駅
福井駅は1999年まで使用された地上駅時代。EF81形牽引の貨物列車が、下りは1番線、上りは4番線を通過する。隣の越前花堂駅から分岐する越美北線直通の普通列車には、七尾線色のキハ58系を使用。武生駅は「スーパー雷鳥」「しらさぎ」など一部を除いて特急が停車。下り「トワイライトエクスプレス」は運転停車し、「スーパー雷鳥(サンダーバード)」を待避する。
新疋田-敦賀
上り普通列車の419系の車内を紹介。新疋田駅では、JR東日本所属の485系による大阪―新潟間の特急「雷鳥」をはじめ、「しらさぎ」「加越」などが通過する。12系・14系のジョイフルトレイン「あすか」が運転停車し、特急を3本待避。新疋田駅北側の区間は、鳩原ループ線開通以前の単線時代、25‰の勾配が続く難所だった。
東海道本線
京都駅
14系15形の寝台特急「あかつき」や24系25形の「日本海」、381系の特急「スーパーくろしお」「しなの」、キハ181系「あさしお」などが姿を見せる他、1994年9月からは関西国際空港へのアクセス特急「はるか」が登場した。トラックをそのまま貨車に載せるピギーバック輸送方式による貨物列車も通過する。
山崎-神足
北陸本線・湖西線の特急は全て大阪駅まで直通。さらに福知山線の特急「北近畿」を含めた向日町運転所への回送列車が加わり、特急車が頻繁に通過する。1996年3月まで新大阪―京都間は臨時列車の扱いだった特急「スーパーはくと」は、一部列車が内側線を使用し、「雷鳥」と並走する。
ジャケット裏面画像/ポップアップ
ナレーター:羽川英樹
撮影・監修 奥井宗夫
監修 山邊誠
構成・演出 宮地正幸
制作 株式会社動輪堂
JR東日本商品化許諾済/JR東海承認済/JR西日本商品化許諾済/JR貨物承認済
©DORINDO Co., Ltd 2017.11.21
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